【剣盾S11使用構築】珠ウーラオス軸対面構築【最終41位(R2041)】
こんにちは!熱燗がおいしい肌寒さになりつつあるなと感じているきくまさむねです。
ポケモン剣盾S11お疲れ様でした。
久々に自信のある構築を組むことができ、最終2桁順位をとることができたので、構築記事を書いてみました。
サイクルしかしていなかった自分が初めて組んだ対面構築です。
次シーズンのための参考にはなりませんが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
注:ダイマックス=DMと記載
以下、常体
【構築経緯】
前期は500位ぐらいから勝ち切れず、自分がカバルドンやミミッキュなどのスペックの高いポケモンに頼らないと勝てないことを痛感した。
そこで、S10上位の方々の構築記事を読み漁り、このシリーズ6環境において、スペックの高いポケモンはどいつなのか洗い出した。
洗い出したポケモンを試したところ、珠持ちの水ウーラオスが圧倒的に強く、次に襷ホルード、スカーフポリゴンZも使いやすかったので、この3体を採用。
次に、選出圧力が高く、軸の水ウーラオスのカモである地面タイプを誘ってくれるパッチラゴンをラム持ちで採用。
次にパッチラゴンのドラゴン技の一貫を切り、ウーラオスにも強く出れるフェアリータイプを入れたいと思い、シリーズ6環境下で、ほとんどの相手の上から両壁を貼れるアローラキュウコンを採用。
ここでラムが全く発動しないことから、パッチラゴンの持ち物を壁との相性がいい弱点保険に変えた。
最後の1体は試行錯誤の末、軸の水ウーラオスができれば対面したくないモロバレルやモジャンボに強く、重いウルガモスにも強い鉢巻ファイアローを採用した。
余談だが、ずっとこの枠には草食マリルリを使っていた。最終日にこいつに変えたことが大正解だった。
結果的に今までサイクル構築しか使ってこなかった自分が初めて組んだ対面構築になった。
【構築概要】
【結果(剣盾S11)】
TN:ひゃくもく 最終41位 レート2041
TN:たるざけ 最終99位 レート2021
【個体紹介】(努力値調整はS10上位の方々のものを使わせていただいてます)
ウーラオス(水)@命の珠
性格:いじっぱり
特性:ふかしのこぶし
努力値:AS252, D4
調整意図:ASぶっぱ
技構成:水流連打、インファイト、つばめがえし、かみなりパンチ
本構築の大エース、珠水ウーラオス。
対面性能の高い水ウーラオスが珠を持つと、崩し性能まで持てる最強ポケモンになる。ダイマックスしてもしなくても強いため、シリーズ6環境においては、使わない理由がないと思った。
A特化珠持ちの火力は凄まじく、アシレーヌやマリルリのような一見不利な相手もダイサンダーで倒せるし、モロバレルやラフレシアのようなウーラオス対策のポケモンに対しても、ダイジェットのダメージがかなり入るため、後出しされても普通に勝ててしまう。
つまり、ほぼ全ての構築に対して出していけるため、選出率は1位。
性格:ようき
特性:ちからもち
努力値:AS252, D4
調整意図:ASぶっぱ、ダウンロード対策でD4振り
技構成:じしん、がんせきふうじ、ほのおのパンチ、でんこうせっか
ミミッキュがいないシリーズ6において、重要な襷枠。こらえる+じたばた型が有名だが、ナットレイやアイアントに対する炎技、リザードンやウルガモスに対する岩技が欲しかったため、この技構成で使っていた。
DMエースであるウーラオス、パッチラゴン、ポリゴンZの素早さが中途半端なので、こいつの岩石封じで相手のSを下げてから、DMエースを死に出ししていく展開が強く、この技構成で正解だったと思う。
火力があり、技範囲も広く、タイプ一致の先制技もあるため、襷枠として非常に強いポケモンだった。一方で、水ウーラオスに弱く、襷が読まれやすいため、別のポケモンに変えようと思ったこともあったが、パッチラゴン環境で重要な電気の一貫を切る役割も担えるため、代わりは見つけられなかった。
選出率は3位。
性格:おくびょう
特性:ダウンロード
努力値:CS252, H4
調整意図:CSぶっぱ
技構成:破壊光線、冷凍ビーム、悪の波動、10万ボルト
対面構築において重要なスカーフ枠であり、ダイマックスしてもしなくても強いポケモン。
意外なポケモンにスカーフを持たせて、奇襲するのがスカーフの一番強い使い方だと考えていたが、特殊高火力で、そこそこの素早さをもつポリゴンZのスカーフ適性は非常に高く、スカーフ持ちと読まれていても普通に強かった。
特性適応力で破壊光線や騒ぐなどのノーマル技をぶっぱするのが有名だが、特性をダウンロードにしてCを上げることで、ノーマルタイプ以外の技でもかなり負荷をかけられるようになるので、ダイウォールの媒体技は欲しいものの、範囲をとった4Wの技構成としている。
特に10万ボルトがあると、アーマーガア入りの構築にも臆せず選出できるようになるのが強かった。ちなみに騒ぐは1度うつとポリゴンZを引かせてとっておく選択肢をとれなくなるので、個人的にはあまり強い技だと思っていない。
また、こいつが選出画面で相手にかける圧力は非常に高く、ハピナスなどの特殊数値受けを確実に呼んでくれるので、ウーラオスで崩していくキッカケを作るのにかなり貢献してくれていたと思う。
相手のDMポケモンを非DMポリゴンZの破壊光線で倒す瞬間はほんとに楽しい。
選出率は2位。
パッチラゴン@弱点保険
性格:いじっぱり
特性:はりきり
努力値:H204, A76, B28, D4, S196
調整意図:
HB→DM時、パッチラゴンのダイドラグーン耐え
S→ダイジェット1積みで最速110属抜き
技構成:でんげきくちばし、つばめがえし、火炎放射、げきりん
主軸の水ウーラオスのカモである地面タイプを呼んでくれるポケモン。
常に2割の技外しのリスクに怯えるのが嫌なのだが、選出画面で相手にかける圧力が非常に高いため、しぶしぶ採用した。
はじめはラム持ちで使っていたが、警戒されているのか、活きる場面が全くなかったので、弱点保険型にしたところ、後述するキュウコンの壁との相性も抜群で、3タテを量産するようになり、めちゃくちゃ強かった。
また、耐久振りの弱点保険型であれば、ホルードやドサイドンとの不利対面をつくってしまってもダイマックスして、逆に弱保発動の起点にしていけるので、引き先を用意できない対面構築に採用するパッチラゴンとしてはこの型が一番強いのではないかと思った。
ダイマックス前提のポケモンであるため、選出率は低いが、弱点保険型にしてからはそこそこ選出するようになり、選出率は5位。
性格:臆病
特性:ゆきふらし
努力値:H212, B4, C4, D92, S196
調整意図:HD→ゲンガーのヘドロウェーブ耐え
:S→最速100属抜き抜き
技構成:ムーンフォース、こごえるかぜ、オーロラベール、絶対零度
1ターンで両壁を貼れるずるいポケモン。
シリーズ6環境ではかなり素早さが速い部類であり、環境に多いポケモンの中では、ゲンガーとスカーフ持ちにさえ気をつければ、上から両壁を貼れるのがほんとに強い。
壁展開を阻止しようと初手にゲンガーを出されることが多かったので、ゲンガーの毒技を耐える調整にした。初手ゲンガー対面はこごえるかぜから入り、Sを下げてからオーロラベールを貼り、後続のDMエースでダイジェットしていく。
壁があれば、対面構築でもある程度サイクルを回せるようになり、戦い方の幅が広がった。
また、壁貼りの起点づくりポケモンでありながら、絶対零度をうてるところも強い。絶対零度をみせることで、壁ターンを枯らそうとする相手の悠長な動きを牽制できる。
最終日付近にこいつを入れてから、1800付近で停滞していたレートが上がりだしたので、もっと早く採用していればよかったと感じている。
ただし、上位の対戦相手でキュウコンの壁展開を対策していないということはないので、安易に選出せず、なるべく基本の対面選出をするようにした。
選出率は最下位だが、パッチラゴン、ポリゴンZと同様、相手の選出や初手を読みやすくすることに大きく貢献してくれた。
ファイアロー@拘り鉢巻
性格:いじっぱり
特性:はやてのつばさ
努力値:AS252, B4
調整意図:ASぶっぱ
技構成:ブレイブバード、フレアドライブ、ダブルウイング、そらをとぶ
最終日に4桁順位から最終2桁前半順位まで上げてくれたMVP。
初めはモロバレルなどの草タイプに強く、バトンなどのギミック戦術に滅びの歌で対応できる草食マリルリを採用していたが、全然活躍しなくて悩んでいた。そして、バトンしてくるとわかっている構築相手に出すと、ペンドラーに毒技で倒され、いよいよ変更を決意。
バトンしてくるのがペンドラーとポットデスばかりならどれだけSを上げられても先制で高火力飛行技をうてるファイアローでいいのではと思いついたのが大正解だった。
こいつは草食マリルリの役割を担えるだけでなく、対面性能も高く、最終日はけっこう選出した。非DMどうしであればブレイブバードで並耐久のポケモンであれば一撃で倒せるし、先制そらをとぶで相手のDMターンを枯らしたり、襷っぽいウーラオスにもダブルウイングで勝てる。
ついでに重かったウルガモスやアイアント、キュウコンの対策にもなった。もっと早く思いついていれば、より高順位から最終日をスタートできてた気がして後悔しているぐらい本当に強かった。
体感選出率は4位だが、3位のホルードよりストッパー性能高かったと思う。
【選出】
対面的に殴り合うか、キュウコンの起点作り→DMエースで全抜きを狙うかの2パターンの戦術からどちらにするかまず考える。
選出時は初手にどのポケモンを置くかが非常に重要(対面構築において、初手の出し負けは致命的)。
相手は初手キュウコンの壁貼りを警戒してくること、パッチラゴン、ポリゴンZといった高火力アタッカーをどうにかする手段を用意してくることを念頭においておくと、相手の選出や初手を読みやすい。
◎対面的に殴り合う場合
基本選出は + から2体
不利対面でも受け出しができない都合上、初手にどのポケモンをおくか慎重に検討する。相手の初手を読めない場合はウーラオスを初手に置き、不利対面であれば初手DMするという流れで意外とどうにかなった。
なるべくウーラオスをDMさせたいが、状況や相手の選出に応じて、どのポケモンにも最も効果的と思えるタイミングでDMをきる。
ファイアローやアーマーガアなどのウーラオスが不利をとり、止めづらい相手が見えた場合、受けサイクル相手にはを選出に組み込んでいくが、ウーラオスにも十分崩し性能はあるし、パッチラゴンはDM前提のポケモンなので、選出は控えめ。
がDM前提であることに注意し、は何らかの技で拘ってしまうと隙を見せる可能性があるので、なるべくラス1で出すようにしていた。
◎壁貼り⇒DMエースで全抜きを狙う場合
+ or @1が多かった。
なるべくキュウコンを初手に置きたいが、場合によっては、後発から壁展開を行う。
壁下のDMウーラオスは相手に明確な受け駒がいなければ、ポケモンというよりバケモンになります。
★対受けサイクル、受けループの選出
基本は
崩す手段はあるのだが、受けサイクルの相手は受けに回らず、対面的な選出をしてくることもあるので、なかなかこちらの選出が難しい。
基本的には珠ウーラオスの想定外の火力、弱保パッチラゴンで不意をつく、キュウコンの絶対零度を駆使して崩していくが、この3体の選出ではなく、ストッパーになれるホルード、ポリゴンZ、ファイアローのいずれかを選出しておかなければならない場合もある。
特殊受けがいればポリゴンZを選出することはほぼないが、ポリゴンZには特殊受けを確実に選出させ、腐らせる圧力があって、その意味で活躍してくれた。
よく見たハピナス+モジャンボ or モロバレルには が強く出れるので、受けに対しての勝率はそこそこ良かった。
【おわりに】
今期は最終日が休日だったので、やる気満々だったのですが、最終日前日にめちゃくちゃレートを溶かしてしまい、萎えていました。
ただ、結果的に2ROM最終2桁順位を取れ、諦めなければいけるもんだなと感じ、とても達成感を得られたシーズンになりました。
シリーズ6環境下での厨ポケばかり採用していますが、自分なりに試行錯誤しながら、初めて対面構築でも結果を出せて、とても満足です。
来季からは環境が激変すると思いますが、早く冠の雪原をクリアして、準伝をたくさん捕まえて、新環境でのポケモンバトルを楽しみつつ、より高順位を目指して頑張りたいです。
何か質問などございましたら、Twitter(@kikumasa_poke)までお願いします。